世界の配当総額、過去最高の4190億ドル、2026年第1四半期=日本は世界の2倍以上の配当成長率-キャピタル・グループ調査
2026年05月22日 07時00分
(出所)「Dividend Watch – Capital Group Global Equity Study 2026」(クリックで表示) 米大手運用会社のキャピタル・グループは、世界の主要株式市場を分析したグローバル株式調査「Global Equity Study」で、2026年第1四半期(1~3月)の配当に焦点を当てた「配当ウォッチ」を公表した。
それによると、世界の主要上場企業1600社の配当総額は、同四半期として過去最高となる4190億ドルとなり、前年比8.2%増加した。特別配当や為替変動などの一時的要因を除いたコア配当の成長率は同5.2%増だった。
キャピタル・インターナショナルのインベストメント・ディレクターの雨宮弘明氏は、「過去10年間で世界の配当総額は企業収益の成長と配当を重視する企業文化の広がりに支えられ2倍以上に拡大した。2026年は、地政学的な不確実性の高まりやコストおよびエネルギー価格の上昇といった環境下でも、好調なスタートを切った」と評価した。
その上で「配当株は市場の不安定性が高まる局面でポートフォリオに安定性をもたらす役割を果たす。今回の調査結果の傾向は、中長期的にわたって安定的に配当を支払い、成長させていく企業の力を見極める上で、ファンダメンタルズ調査に基づくアクティブ運用の重要性がますます高まっていることを示している」と分析した。
2026年の世界の配当総額の見通しは、2.2兆ドルに据え置いた。前年比5.1%増を見込む。コア配当の成長率は同4.7%と予想している。
◆日本、例外的に高い伸び
(出所)「Dividend Watch – Capital Group Global Equity Study 2026」(クリックで表示)
2026年第1四半期の日本の配当のコア成長率は、同16.9%増と例外的に高い伸びを示した。一部企業の増配や特別配当が寄与した。世界の2倍以上の配当成長率になった。
雨宮氏は「日本は、コーポレート・ガバナンス改革の進展や株主還元の強化を背景に配当の拡充が進んでおり、グローバルな配当成長を支える重要な市場の一つとなっている。最近の不透明な市場環境では、綿密な調査と企業選別とが一層重要であり、長期的に安定かつ持続的に配当が期待できる企業への投資が鍵であると考えている」とコメントした。



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