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株式投信(除くETF)は10.2%増の192兆円、2カ月ぶりに増加に転じ、過去最高を更新=4月の投信概況

2026年05月19日 09時00分

 
(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)

 資産運用業協会がまとめた2026年4月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比10.2%増の192兆9785億円となり、2カ月ぶりに増加に転じ、過去最高を更新した。株価の急反発で運用額が拡大した。

 一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同9.3%増の334兆0289億円となった。こちらも2カ月ぶりに増加に転じ、過去最高を更新した。

 月間の新規設定は26本、償還は33本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比7本減少して、5794本になった。

◆35カ月連続で流入超

 公募株式投信(除くETF)の資金動向は、1兆2364億円の純資金流入となり、35カ月連続で流入超になった。少額投資非課税制度(NISA)を通じて、資金流入が継続した。

 一方、運用増減額は、プラス16兆8321億円になった。4月末は、日経平均株価が前月末比16.1%、TOPIXは同6.6%、それぞれ上昇した。また、NYダウは前月比7.1%、NASDAQ総合は同15.3%、それぞれ上昇した。月末の円相場は1ドル=160円39銭と前月末(159円88銭)より0.3%円安に振れた。

◆7カ月連続で4兆円を超える設定

 公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は4兆4735億円と、昨年10月以降7カ月連続で4兆円を超える高水準の設定が続いている。

 一方、「解約・償還」は3兆2371億円で、年間平均額(2兆7984億円)をやや上回る水準だった。

(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)
(出所)資産運用業協会(出所)資産運用業協会(クリックで表示)


◆「国内株式型」は純流出

 主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」のいずれも純流入が継続した。一方、「国内株式型」は1690億円の流出超と、7カ月ぶりに純流出に転じた。日経平均株価に連動するファンドで資金が流出した。

◆日本株が史上最高値、「日本企業がしっかり評価された」

 資産運用業協会の菱田賀夫会長は、日経平均株価が6万3000円台の史上最高値を記録したことについて、「国内外の投資家から日本企業がしっかり評価されたためだと思っている」と評価した。

 個人投資家の動向については、「日経平均株価に連動するファンドで利食いの売りが出て『国内株式型』が純流出になったが、3月に相場が急落し4月に反騰するなど相場変動が大きかったので、もう少し市場のすう勢を見極めながら、投資家の動向を見ていきたい」と述べた。

(菱田会長)(菱田会長)

 その上で「以前は、相場が上がると売り、相場が下がれば買いというスタンスの投資家が多かったが、積立投資が広まったことで、マーケットが上がっても、下がっても、コンスタントに投資を続ける人が増えているのではないか」と指摘した。

 

 

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