〔中国・香港株式〕中国優良株は続落＝後場に値を消す（９日）

2021年03月09日 17時24分

EPA時事

【上海ロイター時事】９日の中国株式市場は続落。政策引き締め懸念が重しとなり、優良株で構成するＣＳＩ３００指数は１２週間ぶりの安値を付けた。

　上海総合指数終値は６２．１２２１ポイント（１．８２％）安の３３５９．２９２０。

　上海と深センの株式市場に上場する有力企業３００銘柄で構成するＣＳＩ３００指数終値は１０９．０２５ポイント（２．１５％）安の４９７０．９９９。前場は小幅なプラスで終えていたが、後場に入って値を消し、一時昨年１２月１５日以来の安値まで売られた。

　ＡＶＩＣ証券のアナリストは、景気回復の鈍化と金利上昇基調は株にとってマイナスと指摘。ミューチュアル・ファンドは個人投資家の解約償還請求圧力を受けており、市場の調整で新規ミューチュアル・ファンドのローンチが鈍る可能性があるという。

　当局が過熱感の抑制に動くとの懸念から貴州茅台酒などの人気銘柄から資金が流出し小型株に向かっている。

　前日４．８６％下落した貴州茅台酒は、前場は上昇したものの後場に失速し１．１７％安で終了した。（了）