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東京市場サマリー(4日)

2021年03月04日 17時15分

参院予算委員会で答弁する菅義偉首相=4日午後、国会内参院予算委員会で答弁する菅義偉首相=4日午後、国会内

 【東京株式】急反落=金利上昇を警戒

 米国の長期金利の上昇に対する警戒感が広がり、日経平均株価は前日比628円99銭安の2万8930円11銭と急反落。東証株価指数(TOPIX)も19.80ポイント安の1884.74と下落した。第1部は銘柄の59%が値下がりし、値上がりは36%だった。出来高は12億8561万株、売買代金が2兆7612億円。

 【東京外為】ドル、107円台前半=FRB議長発言控え小動き

 東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米国の金利上昇や日経平均株価の軟化など強弱材料が入り交じる中、やや上値が重くなった。終盤は日本時間5日のパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言を前に持ち高調整でドルが買われ、1ドル=107円台前半に強含んだ。午後5時現在、107円15~15銭と前日(午後5時、106円82~82銭)比33銭のドル高・円安。ユーロは終盤、対円でもみ合い、対ドルで軟調。午後5時現在、1ユーロ=129円14~15銭(前日午後5時、129円18~18銭)、対ドルでは1.2052~2052ドル(同1.2093~2094ドル)。

 【東京債券】先物、続落=長期金利は0.135%に上昇

 債券先物は続落。長期国債先物の中心限月2021年3月物は、前日比12銭安の151円00銭で取引を終えた。長期金利の指標となる新発10年物国債361回債の利回りは、午前中に0.130%で約定し、午後に入って前日を0.020%上回る0.135%へ上昇した。

 【短期金融市場】無担保コール翌日物速報値、マイナス0.016%

 日銀が公表した短期金融市場での無担保コール翌日物の速報値は、加重平均がマイナス0.016%(前営業日確報値マイナス0.020%)、最高レートは0.001%(同0.001%)、最低レートはマイナス0.075%(同マイナス0.075%)だった。

 【東京原油】WTI高受け大幅続伸

 東京商品取引所のドバイ原油先物相場は大幅続伸。終値は、中心限月8月先ぎりが前日比1070円高の4万0620円。日中立ち会いは、3日のニューヨーク原油(WTI)先物相場が、産油国の協調減産規模が継続される見通しが強まったことを受け上昇した地合いを引き継ぎ、高寄りした。その後も、WTIの堅調地合いを眺め、水準を切り上げた。

 【JPX金】下げ幅縮小もNY安受け反落

 大阪取引所の金先物相場は反落。清算値は、中心限月2022年2月先ぎりが前日比38円安の5918円。3日のニューヨーク金先物相場が一時1700ドル台を割り込むなど、9カ月ぶりの安値を付けた地合いを引き継ぎ、日中立ち会いは、売りが先行して始まった。その後は、NY相場の持ち直し、株価の急落でリスク警戒感が強まる中、終盤にかけては安全資産の側面からの買いも入り、下げ幅を縮めた。

 【経済統計】
◆2月の消費者心理、4.2ポイント上昇=3カ月ぶり改善―感染者数減少で
◆コロナ禍の「実質失業」146万人=非正規の勤務減―半数は支援策知らず・野村総研

 【要人発言】
◆菅首相:宣言、2週間程度国民に協力してもらえれば収束に向かうことができるのでは

 【ニュースから】
◆2週間延長でコロナ収束へ―首相=首都圏の緊急宣言、5日決定
◆みずほ銀、「デジタル通帳」移行が一因=2月のATM障害
◆ホンダ、世界初のレベル3市販車=自動運転の新型「レジェンド」 (了)

 

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