ボルボ・カー、30年までに全車種をEV化=「脱ガソリン」に対応
2021年03月03日 11時32分
EPA時事
【ロンドン・ロイター時事】中国の民営自動車大手、吉利汽車傘下にあるスウェーデンの高級車メーカー、ボルボ・カーは2日、2030年までに全車種を電気自動車(EV)にすると発表した。「脱ガソリン」の流れは止まらないとみて、米フォード・モーターなど先行する各社に追随する。
ボルボはこの日、初のEVとなるスポーツ用多目的車(SUV)「C40」を公開。1回の充電で航続距離は約420キロに達するという。同社は25年までに車種の半分を電動化、残りをハイブリッドとする計画。
同社のサミュエルソン最高経営責任者(CEO)は記者団に対し、「ガソリンエンジンにこだわる顧客はいなくなると確信している」と述べ、顧客にとってはEVの方が魅力が高いと強調した。
自動車業界では、フォードが今年2月、30年までに欧州の全車種をEVに切り替えると発表。英ジャガー・ランドローバーやベントレーなども電動化を進めている。
EVは自動車メーカーにとってコスト増となる一方、部品の数は減るため、雇用減少につながるとみられている。サミュエルソン氏は、電動化が進むことでエンジン工場や部品メーカーに影響が出るとの見方を示した。(了)
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