住商と東急が新会社設立=5G基地局共用化サービス提供―楽天含め4社と協議
2021年03月01日 17時12分
時事
住友商事<8053>と東急<9005>は1日、次世代通信規格「5G」の携帯電話基地局の共用化サービスを提供する新会社を設立したと発表した。5Gの通信速度は4Gに比べ数十倍に上がるものの、電波が届く範囲が狭まることから多数の基地局を新設する必要があり、基地局シェアリングの需要が見込めると判断した。
新会社は住商が80%、東急が20%を出資。海外で基地局シェアリング事業の実績がある住商が機材を開発し、東急は渋谷駅周辺の商業施設など人の集まる場所に用地を提供する。既にNTTドコモや楽天モバイルを含む4社と協議を進めており、2021年度中にまず渋谷駅を中心に東急線沿線約30駅、商業施設を含めると100カ所程度への展開を目指す。
基地局の共用化は海外で普及が進んでいるものの、国内では東証マザーズ上場のJTOWER<4485>が手掛けている程度で、「国内でこれから伸びる余地は大きい」(住商)とみている。(了)
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