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東京株急落、1200円超安=日米金利上昇を警戒―4年8カ月ぶり下げ幅

2021年02月26日 18時13分

AFP時事AFP時事

 26日の東京株式市場は米国の長期金利上昇を警戒して売りが殺到し、ほぼ全面安となった。日経平均株価の終値は前日比1202円26銭安の2万8966円01銭と急落。東京債券市場でも長期金利が一時5年1カ月ぶりの水準に上昇し、投資家心理は急速に冷え込んだ。

 日経平均の下げ幅は、英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱派が勝利し、世界的に株安が広がった2016年6月24日以来約4年8カ月ぶりの大きさ。過去10番目の下げ幅だった。

 前日の米国市場では、長期金利の指標となる10年物国債利回りが一時1.6%台に上昇し、超低金利状態の長期化観測に基づき値上がりしてきたIT関連株を中心に大幅安となった。

 東京市場でも半導体などIT株を中心に海外投資家の注文とみられる大量の売りが膨らみ、東証1部上場銘柄の9割が値下がりした。10年物の日本国債利回りも上昇したため、「世界的な金利上昇で安全資産とされる債券の投資価値が上がれば、株式の魅力は薄れていく」(国内運用会社)との見方が広がった。

 日経平均は15日にバブル期の1990年8月以来の3万円の大台を回復。しかし、新型コロナウイルス禍で景気の先行き不透明感は強く、経済情勢や企業業績と株価水準のずれが市場でも意識されていた。

 ◇日経平均株価の下落幅
        日 付        終 値      下落幅
1  1987年10月20日 2万1910円08銭 3836円48銭
2  1990年 4月 2日 2万8002円07銭 1978円38銭
3  1990年 2月26日 3万3321円87銭 1569円10銭
4  1990年 8月23日 2万3737円63銭 1473円28銭
5  2000年 4月17日 1万9008円64銭 1426円04銭
6  1991年 8月19日 2万1456円76銭 1357円61銭
7  1990年 3月19日 3万1263円24銭 1353円20銭
8  2016年 6月24日 1万4952円02銭 1286円33銭
9  1987年10月23日 2万3201円22銭 1203円23銭
10 2021年 2月26日 2万8966円01銭 1202円26銭
(了)

 

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