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1月の百貨店売上高3割減=スーパー4カ月連続増―コロナで明暗

2021年02月25日 17時14分

百貨店の初売りで福袋を買い求める人たち=1月1日、東京都豊島区の西武池袋本店百貨店の初売りで福袋を買い求める人たち=1月1日、東京都豊島区の西武池袋本店

 25日に発表された1月の百貨店とスーパーの売上高は、新型コロナウイルス感染拡大を受けた緊急事態宣言の再発令で明暗が分かれた。営業時間短縮を強いられた百貨店は前年同月比3割減。一方、巣ごもり消費で食品が伸びたスーパーは4カ月連続で増加した。

 日本百貨店協会がまとめた全国百貨店売上高は3265億円で、29.7%減(既存店ベース)。昨年12月の13.7%減から大幅に悪化した。客数が前年同月の6割の水準に落ち込み、年初の福袋販売やセールを昨年末に前倒ししたことも響いた。訪日外国人による免税売上高も回復が見通せない。

 日本チェーンストア協会が発表した全国スーパー売上高は1兆648億円で、1.2%増(同)。売り上げの7割を占める食料品は6.2%増だが、衣料品や住居関連品は軒並み不振だった。同協会は「雇用や所得の悪化で価格に対する目は一層厳しくなっている」と指摘した。(了)

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