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ビットコイン急騰、ボラティリティー低下なければ持続不能=JPモルガン

2021年02月18日 07時03分

EPA時事EPA時事

【ロンドン・ロイター時事】JPモルガンのアナリストはリポートで、暗号資産(仮想通貨)ビットコインの価格が5万ドルを超えたことについて、価格の乱高下が速やかに収まらない限り、持続不可能だとの見方を示した。

 ビットコインは16日に5万ドルを突破。主要な企業や投資家がビットコインを受け入れ始めているとの見方を背景に、17日に過去最高値となる5万1300ドルに値上がりした。

 一部では、ビットコインが金の代わりになるとの指摘も出ているが、JPモルガンによると、3カ月の実現ボラティリティーはビットコインが87%、金が16%。

 JPモルガンによると、ビットコインの流通総額は9000億ドル。昨年9月は2000億ドルだった。増加した7000億ドルのうち、機関投資家から主要なトラストや先物市場に流入したのは110億ドルにとどまる。

 JPモルガンによると、ビットコインは採掘(マイニング)によって生成され、供給が限られているため、保有者は売却に際して上乗せ料金を要求している。個人のフローが機関投資家のフローを増幅した可能性もある。

 また一部アナリストは、ビットコインが決済手段として広く活用されるまでの道のりはなお遠いと指摘。UBSグローバル・ウェルスの最高投資責任者、マーク・へーフェレ氏は「投資家には、現状が暗号資産がメインストリーム(主流)になる瞬間と見なさず、暗号資産は通貨でないため投機に注意することを勧める」とした上で、「独自の決済システムを持つプラットフォーム企業が暗号化の流行に乗るとは思わない」と述べた。(了)

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