大麻関連銘柄、レディットで一時急伸=バイデン政権の新法案期待も終値は下落
2021年02月12日 12時15分
AFP時事
北米の大麻企業各社の株価が11日、一時史上最高値に向け急伸した。インターネット交流サイト(SNS)「レディット」で触発された個人投資家が空売り筋に勝てると見込んだことや、バイデン米大統領の下で大麻容認に向けた新法案が成立すると期待した買いが優勢となったとみられる。
米国市場に上場しているカナダを拠点とする大麻会社ティルレイは時間外取引で6%、サンダイヤル・グローアーズは50%それぞれ上昇した。ただ終値ではティルレイが49.7%安、サンダイヤル・グローアーズは19%安となり、ショートスクイーズ(踏み上げ)によるこの日の急伸は一時的なものに終わった。今週は前日までに148%超、46%超それぞれ上昇していた。
同業のエフィリアも35.8%安で引けた。今週は前日までに58%近く上げていた。
アトランタのグローバルト・インベストメンツの上級ポートフォリオ・マネジャー、トム・マーチン氏は「もし大麻容認に向け法律に大幅な変更があれば、大麻関連銘柄にとっては非常に有利だろう」と話した。
ロンドン・キャピタル・グループの調査責任者、ジャスパー・ローラー氏は「見通しを二つに分けている。レディットに起因する踏み上げを目的とした取引はティルレイの目先の乱高下を意味する」と述べた一方、長期的には、バイデン大統領と民主党政権下で法制度の変更があれば恩恵があるとの見方を示した。(ロイター時事)