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日本の電力・LNG先物、米NYMEXに2月8日上場=CMEグループ

2021年01月07日 13時16分

時事時事

 米先物取引所大手CMEグループは7日、日本の電力と液化天然ガス(LNG)の先物を2月8日、ニューヨーク商業取引所(NYMEX)に上場すると発表した。いずれも月間の平均価格を円建てで取引する。

 上場する電力先物は、東京と関西の2エリアが対象で、それぞれのベースロード(1日24時間)とピークロード(平日午前8時~午後8時)の計4種類。日本卸電力取引所(JEPX)の1日前(スポット)市場の30分単位価格の平均値で決済する。

 LNG先物は2種類。「日本・韓国市場(プラッツ)」は、エネルギー情報会社S&Pグローバル・プラッツ社が発表する日次の日本・韓国向けスポット価格指標「JKM」に基づき決済。「JCC(詳細)」は、日本の財務省が発表する9種類の原油の平均通関価格に基づいて決済される。

 CMEグループの数原泉・駐日代表は「日本の卸電力市場は既に完全に自由化され、一段と充実したデリバティブ市場を構築する機会が生じている。市場参加者に効率的なリスク管理ツールを提供する新しい先物取引を導入できることを大変うれしく思う」とコメントしている。

 日本の電力先物は、日本取引所グループ<8697>傘下の東京商品取引所が2019年9月に試験上場。欧州エネルギー取引所(EEX)も20年5月、日本での取引事業を開始した。LNG先物は、東商取が22年の上場を目指している。(了)

 

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