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JPモルガン:ビットコイン、安全資産になれば金と競合=14万ドル超まで高騰余地

2021年01月06日 09時11分

AFP時事AFP時事

【ロンドン・ロイター時事】米投資銀行JPモルガンは5日、暗号資産(仮想通貨)のビットコイン(BTC)が安全資産として定着した場合には金と競合するようになり、1BTC=14万6000ドルの高値で取引される余地があるとの見方を示した。

 JPモルガンのストラテジストはリポートで「われわれの認識では、BTCと金の競合は既に始まっている」と述べ、このところ金から70億ドルの資金が流出した一方、BTCを投資対象とする「グレイスケールBTCトラスト」に30億ドル超が流入したことに言及した。こうした投資資金の動向は、何年も投機筋や個人投資家に売買され変動性が高かったBTCの新たな局面入りを示している可能性もある。

 JPモルガンは「金に流入する投資資金が大規模であることを考慮すると、『代替』通貨として金との競合が起きることは、BTCの長期的な大幅上昇を暗示する」と述べた。

 その上で、ミレニアル世代が時間の経過に伴って投資市場で重要な位置を占めるようになり、こうした世代が一般的な金より「デジタルの金」を選好していることを踏まえると、BTCは金より優位になる余地があると付け加えた。

 また、BTCの時価総額は5750億ドルで、民間が保有する金地金の価値と一致するには、相場が約5倍の14万6000ドルまで高騰する必要があると指摘した。

 JPモルガンのストラテジストによると、BTC相場の上昇は、BTCの変動性が長期的に金の変動性と収れんすることを条件としている。(了)

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