ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

日銀、追加利上げ見送りへ=中東情勢見極め―総裁会見を時事解説委員がチャット解説

2026年04月27日 11時20分

AFP時事AFP時事

 日銀の植田和男総裁は28日、金融政策決定会合の討議を終え、午後3時30分から記者会見します。27日からの決定会合は、米・イスラエルとイランによる軍事紛争で緊張が高まる中東情勢による内外経済への影響が主要な議題になる見通しです。戦闘終結に向けた米・イラン協議の調整が難航するなど先行きに対する不透明感は根強く、引き続き事態の推移を見極める必要があることから、追加利上げは見送られる公算が大きいとみられています。時事通信社は「時事通信映像センター」チャンネルで日銀総裁会見のもようを動画でライブ配信するとともに、日銀ウオッチャーの窪園博俊解説委員、編集局デスクらがチャット形式で発言内容にコメントするショート解説を行います。

 イランを巡る軍事紛争は米軍の攻撃が始まってから約2カ月が経過しました。米国とイランは一時停戦で合意していますが、戦闘の終結を目指す協議は難航しており、事態の収拾に向けた道筋はまだ明確になっていません。紛争前に1バレル=60ドル台だった米原油先物相場は一時117ドル台まで大きく上昇した後、足元では90ドル台の高値圏で推移しています。原油高による経済・物価への影響が深刻化するのはこれからとみられ、今後のインフレ加速を懸念する見方から長期金利は2.4%台に上昇しています。

 日銀は今回の決定会合で、最新の経済予測である「展望リポート」を取りまとめます。原油高などの影響を踏まえて、物価見通しが引き上げられる一方で、経済成長率の予想は引き下げられるものとみられています。2%の物価安定目標の達成への道筋がどうされるのかに関心が集まります。

 植田総裁の記者会見では、当面の金融政策の運営スタンスに加え、緊張する中東情勢が物価に与える影響、日銀の経済・物価見通しが実現する確度の変化などが注目されます。総裁はこれまで、原油高の影響について、「物価上振れのリスクと景気下振れのリスクが両方ある」などと指摘してきました。記者会見では中東情勢を踏まえたリスクバランスの変化とそのリスクへの対応などが問われることになりそうです。

 総裁が中東情勢をにらんだ金融市場の動きにどういった見解を示すのかも注目され、市場が今後の利上げに慎重と受け止めれば、外国為替で円売り圧力が強まる可能性があります。チャット形式の解説は28日午後3時30分から次のウェブサイトで行いますので、ご覧ください。

https://financial.jiji.com/seminar/boj_live/20260428
(了)

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]