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〔米株式〕NYダウ反発、148ドル高=最高値更新―経済対策期待(17日)

2020年12月18日 06時53分

EPA時事EPA時事

【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク株式相場は、追加経済対策合意への期待から反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比148.83ドル高の3万0303.37ドルで終了し、終値の史上最高値を9営業日ぶりに更新した。

 ハイテク株中心のナスダック総合指数も106.56ポイント高の1万2764.75と、最高値を塗り替えた。

 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比474万株増の9億9998万株。

 新型コロナウイルス感染拡大を受けた追加経済対策をめぐり、与党共和党のマコネル上院院内総務が17日、与野党合意に近づいていると説明。民主党のペロシ下院議長も、米メディアに「協議が進展している」と語った。市場では、年内に対策がまとまるとの期待が高まり、買いが先行した。

 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は17日の会合で、米バイオ医薬品モデルナが開発した新型コロナワクチンに関し、緊急使用を勧告する見通し。FDAは近く承認するとみられている。ワクチン普及への期待が一段と高まっていることも投資家心理の改善を支えた。

 米商務省が朝方発表した11月の米住宅着工件数は、年換算で前月比1.2%増加。3カ月連続のプラスで、市場予想も上回った。住宅需要の堅調さが確認され、相場を押し上げた。

 個別では、小売株が上昇。メーシーズが1.4%高、ウォルマートが0.5%高だった。ハイテク株では、アップルの0.7%高、ウーバー・テクノロジーズの0.3%高、ツイッターの1.1%高、スクエアの1.6%高。テスラの5.3%高も目立った。

 ワクチン普及が期待されるモデルナは5.1%高、ファイザーは0.5%高だった。(了)

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