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日高ヤマハ発社長、二輪の電動化推進=「脱ガソリン」加速

2020年12月14日 18時36分

インタビューに応じるヤマハ発動機の日高祥博社長=14日、静岡県磐田市の同社本社
インタビューに応じるヤマハ発動機の日高祥博社長=14日、静岡県磐田市の同社本社

 ヤマハ発動機<7272>の日高祥博社長は14日、静岡県磐田市の本社で記者団のインタビューに応じた。政府による「脱ガソリン車」政策の加速を受け、二輪車に関しても「電動化を進める」と語った。

 国が2030年代半ば以降にガソリンのみで走る自動車の新車販売禁止を検討していることを受け、日高氏は「(車両の)電動化は想定以上にスピードを上げないといけない」との認識を表明した。50年に製品などからの二酸化炭素排出量を10年比で半減させる自社の環境目標については「来年の早い時期に相当な見直しが必要だ」と述べ、削減目標の上積みや前倒しに踏み切る構えだ。

 二輪車は四輪車に比べて電動化が遅れている。日高氏によると、技術的に大きな問題はなく、日常生活での移動手段となるスクーターなどを中心に推進する考えだ。

 一方、同社は四輪の電気自動車(EV)用モーターの受託開発を2月に始めた。日高氏は「300件近い問い合わせがあった」と話した上で、自動車メーカー1社と納入契約を締結したことを明らかにした。(了)

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