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米、コロナワクチン出荷始まる=ファイザー製、14日から接種

2020年12月14日 08時04分

米ミシガン州のファイザー工場から出荷される新型コロナウイルスワクチン
米ミシガン州のファイザー工場から出荷される新型コロナウイルスワクチン

 【ニューヨーク時事】米製薬大手ファイザーと独ビオンテックが共同開発した新型コロナウイルスのワクチンの出荷が13日、米国で始まった。まずは290万回分が、医療機関などに配送される。14日に感染リスクの高い医療関係者や介護施設入居者らへの接種が始まる見込み。日本を含む海外にも、ワクチン投与の承認をにらみながら順次、輸送するとみられる。

 米政府のモンセフ・スラウイ首席科学顧問は、米バイオ医薬品企業モデルナのワクチンも今週中に緊急使用が許可される見通しだと説明。「来年3月末までに1億人が接種を受けられる」と語った。アザー厚生長官は「クリスマスまでに米国の介護施設入居者全員が接種を受けられる」と話した。

 ファイザーのワクチンは零下70度前後の保管が必要で、同社は専用コンテナを開発した。米メディアによると、ミシガン州の工場では、大量のドライアイスと共に梱包(こんぽう)されたワクチンが、関係者の拍手に包まれながらトラックに積み込まれ、出荷された。

 米国では、1日当たりの感染者数が20万人を超える。米当局は先週末、ファイザー製コロナワクチンの緊急使用を許可。米物流大手のフェデックスやユナイテッド・パーセル・サービス(UPS)が、輸送に向けた準備に入っていた。(了)

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