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教育サイト「北浜投資塾」拡充=商品先物を追加、利用者増加―大阪取引所

2020年12月11日 11時10分

大阪取引所
時事

 日本取引所グループ(JPX)傘下の大阪取引所が運営する投資教育サイト「北浜投資塾」が好評だ。東京商品取引所から大阪取への貴金属、ゴム、農産物の市場移管による「総合取引所」実現を前にした6月、リニューアル。商品先物に関する動画を追加するなど、コンテンツを拡充させた。サイトの閲覧数やメールマガジンの登録者数も増加している。

 同サイトはもともと、大阪取が扱っていた株価指数先物や有価証券オプションなど金融派生商品(デリバティブ)関連のコンテンツを掲載し、普及啓発を行ってきた。6月のリニューアル後は、金、白金、原油、ゴムの入門者向け「基礎知識」シリーズの動画計39本を順次追加した。

 8、10月には、ウェブ上で池水雄一・日本貴金属マーケット協会代表理事が講師を務めた「なるほど!ザ・ゴールド」と題した金のリアルタイムセミナーを、基礎編、実践編、トレード編と分けて開催。収録した動画を、北浜投資塾のサイトに掲載している。「コラム」のコーナーには、各商品についてテキストや図表などで説明したパンフレットも載せた。

 こうした取り組みが効果を挙げ、今年9月には月次のページ閲覧数が約3万件、新規ユーザー数が約1万1000人に達し、いずれも開設以来最高を記録。サイトの更新情報やセミナーの案内などを内容とするメールマガジンの登録者数は、今年2月には約400人だったのが、10月には1100人余りへと、3倍近くに増えた。

 大阪取の担当者は、「サイトが個人投資家を中心に徐々に周知されつつあり、先物やオプションを勉強しようという動きが出てきている」と指摘。「引き続きコンテンツを適宜追加し、マーケットの活性化に向けて取り組みたい」と話している。(了)

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