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20年のアジアGDP、0.4%減=中国の回復で上方修正―ADB予想

2020年12月10日 10時30分

AFP時事
AFP時事

 【マニラ時事】アジア開発銀行(ADB)は10日、2020年のアジア太平洋46カ国・地域(日本など除く)の国内総生産(GDP)が前年比0.4%減少するとの見通しを発表した。中国の景気回復を反映し、9月時点の予想から0.3ポイント引き上げたが、1962年以来となるマイナス成長は維持した。

 ADBの澤田康幸チーフエコノミストは「新型コロナウイルスの長引く感染拡大が依然リスクだが、最近のワクチン開発進展で(リスクが)和らぎつつある」と指摘。21年の成長率予想は6.8%に据え置いた。

 今年の成長率は、特に製造業の回復が著しい中国を1.8%から2.1%に上方修正。インドもマイナス9.0%から同8.0%に引き上げた。

 一方、東南アジアは「景気回復に時間がかかる」と分析し、マイナス3.8%から同4.4%に下方修正。21年の見通しもプラス5.5%から同5.2%へ引き下げた。

 各国の今年の成長率は、インドネシアをマイナス1.0%から同2.2%へ、マレーシアを同5.0%から同6.0%へ、フィリピンを同7.3%から同8.5%へ下方修正。一方、シンガポールは同6.2%で据え置き、タイは同8.0%から同7.8%へ、ベトナムはプラス1.8%から同2.3%へ引き上げた。(了)

 

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