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英、新型コロナワクチン接種開始=「Vデー」に期待広がる

2020年12月08日 16時35分

AFP時事
AFP時事

 【ロンドン時事】英国で8日、新型コロナウイルスのワクチン接種が始まった。ハンコック保健相はこの日をワクチン(Vaccine)の頭文字から「Vデー」と呼び、戦勝記念日になぞらえた。新型コロナウイルスの世界的流行が続く中、大きな転機になるとの期待が広がっている。

 第1弾として、米製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンを英国内約50カ所の病院で展開する。対象となるのは医療従事者と介護施設スタッフ、感染した場合にリスクが高いとされる80代以上の高齢者。その後は徐々に年齢を引き下げていく予定だ。

 国営医療制度「国民保健サービス(NHS)」のスティーブン・パウィス教授は「英国におけるコロナ禍の終わりの始まり」と宣言。その上で「史上最大の予防接種運動」を進めていくと強調した。

 ワクチンに対しては懐疑論もつきまとう。調査会社ユーガブによると、ワクチンの安全性について「とても信頼している」との回答は英国民の27%。「いくらか信頼している」との回答は43%で、合計70%にとどまった。

 これを受け、ハンコック保健相は接種を国民に呼び掛けるためにテレビで公開接種を受ける意向を示し、ジョンソン首相も同様の対応を検討中。英メディアによると、94歳のエリザベス女王も接種を受ける予定だという。(了)

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