英、5G調達先多様化に投資=総額350億円、NECにも
2020年11月30日 20時08分
AFP時事
【ロンドン時事】英政府は30日、次世代通信規格「5G」通信網の調達先の多様化のため、2億5000万ポンド(約350億円)を投じると発表した。日本のNECが英国内に設置する研究拠点にも資金提供する。
英政府は米国からの要請を受け、中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)を5Gから排除すると決定。2027年までに代替となる安全な通信網の確立を目指している。
NECは英政府から160万ポンド(2億2000万円)の支援を受け、2021年にウェールズに無線ネットワークの研究拠点を開設する。英政府はさらに富士通や韓国サムスン電子の名前を挙げ、「幅広い調達先と関わっている」とも述べた。
計画ではこのほか、国立電気通信研究所の新設なども掲げた。ダウデン・デジタル担当相は「ファーウェイ排除は正しい決定だが、少数の調達先に過度に依存するリスクがある。これは世界が直面するジレンマだ」と指摘した。(了)
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