新金利への移行措置、一部に異論も＝ＬＩＢＯＲ廃止で報告書

2020年11月30日 16時51分

AFP時事

　日銀を事務局とする「日本円金利指標に関する検討委員会」は３０日、ロンドン銀行間取引金利（ＬＩＢＯＲ）が２０２１年末に公表停止となった後の金利指標についての報告書を公表した。既存の契約に適用される金利をＬＩＢＯＲから切り替える手順では、同委が推奨する手法に一部の市場参加者から異論があったとしている。

　同委は、既存貸出債権の新たな参照指標の第１候補を「ターム物リスクフリーレート」とすることを推奨、多くの市場参加者から賛同を得た。一方、銀行などの市場参加者からは「無担保コール翌日物を複利計算して算出する指標を第１候補とすべきだ」「切り替え先の候補には東京銀行間取引金利（ＴＩＢＯＲ）も含めるべきだ」などの反対があった。（了）

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