〔ダウ3万ドル反響〕ワクチンで景気回復見通しより明確に=MFRのラミレス社長
2020年11月25日 05時52分
MFRの社長、マリア・フィオリニ・ラミレス氏=米欧の製薬会社による新型コロナウイルスのワクチン開発進展の報で先行きに楽観論が広がった。ダウの3万ドル突破は、市場がより明確に景気回復見通しを持てるようになったことが背景にあるとみている。米ファイザーの新型コロナワクチンが来月にも緊急使用許可を受け、高齢者や医療関係者などへの接種が始まれば、楽観ムードはさらに強まるだろう。旅行関連、外食産業、カジノなど新型コロナによる感染拡大で打撃を受けたサービス業での回復の兆しはまだ全く表れていないが、経済の正常化への期待が高まっている。
米連邦準備制度理事会(FRB)は現行の事実上のゼロ金利政策を来年以降も維持する見込みであり、個人投資家や投資信託などは資金を株式に振り向けざるを得ないということも株価の押し上げ要因だ。ワクチンに関する発表は今後も続き、市場はそれぞれに対してポジティブに反応するだろう。ダウは年内さらに上値を試す展開とみている。(ニューヨーク時事)
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