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JPモルガン、金取引で過去最高の10億ドル収益=10大投資銀の半分占める

2020年11月24日 10時25分

AFP時事
AFP時事

 【ロンドン・ロイター時事】JPモルガンによる金などの貴金属取引による収益が、今年に入り約10億ドルと過去最高に達し、他行を大きくしのいでいる。2人の関係者がロイター通信に明らかにした。

 新型コロナウイルス流行の影響で投資家らが大量買いし、正常な市場取引が破綻したことで、金や銀などの貴金属を扱う投資銀行は大きな利益を上げた。特に、JPモルガンは貴金属市場で大規模なシェアを確保し、さらに拡大している。

 米コンサルティング大手マッキンゼー・アンド・カンパニーの推計によると、今年の投資銀行上位10行の貴金属取引による収益は、11月中旬までに17億~20億ドル程度とみられるが、そのうち少なくとも半分はJPモルガンの分だという。同社の今年のコモディティー(商品)部門の収益は15億ドルに到達する見通しで、ゴールドマン・サックスのトップの座を脅かす可能性がある。

 ニューヨーク商品取引所(COMEX)を運営する米先物取引所大手CMEグループの統計によると、10月の同取引所での金取引の3分の1はJPモルガンの顧客だった。6月は5分の2に達していた。関係者らによると、JPモルガンは他の大手銀同様、小規模の取引業者にはできないような大量仕入れで安く調達し、出荷することが可能だったという。(了)

 

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