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SBI、じもとHDが資本提携=共同ファンドで企業支援―正式発表

2020年11月20日 17時48分

記者会見を終え、グータッチする、じもとHDの鈴木隆会長(左)とSBIの川島克哉副社長=20日午後、仙台市青葉区
記者会見を終え、グータッチする、じもとHDの鈴木隆会長(左)とSBIの川島克哉副社長=20日午後、仙台市青葉区

 インターネット金融大手SBIホールディングス<8473>と、きらやか銀行(山形市)、仙台銀行(仙台市)を傘下に置く地方銀行グループ、じもとホールディングス<7161>は20日、資本業務提携すると正式発表した。SBIが新たに議決権ベースでじもとHDに17%出資。共同設立するファンドを通じた取引先企業の支援などに取り組む。

 同日午後、仙台市内の仙台銀本店で記者会見したじもとHDの鈴木隆会長はSBIとの提携について「単独で(金融とITを融合した)フィンテック技術の流れに乗るのは難しい。信頼できる外部と連携が必要だ」と意義を語った。山形市内のきらやか銀本店で会見した粟野学じもとHD社長は「(取引先の)本業支援を一緒に推進できる」と期待を寄せた。

 じもとHDの第三者割当増資をSBI子会社のSBI地銀ホールディングスが引き受ける。出資額は35億円。SBIグループとしての出資比率は既存保有分も含め18%に高まる。

 SBIとじもとHDは、資産運用の高度化のほか、地元企業に資本性資金を提供する共同ファンドなども検討し、地域経済活性化で連携する。

 SBIは「地銀連合構想」を掲げ、最大10行への出資を目指している。きらやか、仙台両行の参加で計7行となる。(了)

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