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〔東京株式〕続伸=29年半ぶり2万6000円台(17日)

2020年11月17日 15時12分

 【第1部】日経平均株価は前日比107円69銭高の2万6014円62銭と続伸し、終値として1991年5月以来約29年半ぶりに2万6000円台を回復した。新型コロナウイルスワクチンの開発による経済正常化期待が投資意欲を刺激した。東証株価指数(TOPIX)も2.85ポイント高の1734.66としっかり。

 銘柄の35%が値上がりし、値下がりは62%。出来高は13億7344万株、売買代金が2兆7284億円。

 業種別株価指数(33業種)は空運業、保険業、鉄鋼の上昇が目立ち、下落は精密機器、情報・通信業、サービス業など。

 個別銘柄はJAL、ANAが上伸し、JR東日本も大幅高。東京海上が高く、三菱UFJ、三井住友も堅調。日本製鉄が値を上げ、三菱重は急伸した。ファーストリテが連日で上場来高値を更新し、NTTドコモは底堅い。東エレクがしっかり。半面、HOYAが安く、任天堂、ソニーやトヨタは売り物がち。ソフトバンクGが値を下げ、エムスリー、リクルートHDは下落した。

 【第2部】堅調。東芝、グリムスがしっかり。半面、ツインバードはストップ安。出来高1億7631万株。

 ▽近づく本格調整局面?

 17日の東京株式市場で、日経平均株価は連日の高値更新となったが、上値の重さも目立った。値下がり銘柄数が値上がりを大きく上回り、市場関係者からは「本格的な調整局面を迎えつつある」(銀行系証券)との声が上がっていた。

 米国での新型コロナウイルスワクチンの開発進展期待を受けて、買い注文が先行。日経平均は2万6000円台を回復し、29年半ぶりの水準まで上値を切り上げた。しかし、取引開始直後に付けた高値は抜けず、上げ一服感をうかがわせる相場展開だったのも確かだ。

 日経平均は11月に入ってから、わずか2週間余りで約3000円上昇。「経済の実態と株価はかけ離れている」(中堅証券)との見方が多いだけに、反動安には注意が必要だ。前出の銀行系証券では「1000円幅の値下がりがいつ起きてもおかしくない」と警戒していた。

 225先物12月きりは小幅高。株価指数オプション取引は、プットが総じて小甘く、コールのアット・ザ・マネー近辺はまちまち。(了)

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