投資家は「本格的に強気」=ワクチンに期待高まる―BofA調査
2020年11月18日 07時16分
【ロンドン・ロイター時事】バンク・オブ・アメリカ(BofA)の11月のファンドマネジャー調査によると、投資家は「本格的に強気」になっており、新興国市場・小型株・銀行セクターへの投資を増やしている。
新型コロナウイルスのワクチン開発を受けて、これまで特に打撃を受けていたセグメントが上向くとの期待が浮上しているという。
BofAによると、投資家は来年1月までに「信頼できるワクチン」が開発されると予想。
こうした楽観ムードを背景に、投資家の11月のキャッシュの比率は4.1%と、前月の4.4%から低下。新型コロナ感染拡大前の今年1月の水準に落ち込んだ。
調査はファンドマネジャー190人(運用総額5260億ドル)を対象に実施した。
世界経済の成長と企業利益に対する投資家の予想は20年ぶりの高水準となっており、第4四半期は、売られすぎていた事業セクターの「循環物色の再開」が継続する公算が大きいという。
ただ、BofAは顧客に対し「当社は『本格的な強気』に近づいていると考えており、今後数週間・数カ月は『ワクチンは売り』だとみている」と指摘した。
一方、米国債については、調査対象の投資家の73%がイールドカーブのスティープ化を予想。この比率は、2008年のリーマン破綻、13年のテーパー・タントラム、16年の選挙の後の水準を大幅に上回っているという。
投資家は21年については、新興国市場、S&P500種株価指数、原油を「ロング」にしたいと回答。調査対象の投資家の半数近くが、21年は新興国市場がアウトパフォームすると予想した。(了)
新型コロナワクチン
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