スウェーデン、5G入札を中止=裁判所のファーウェイ排除差し止め受け
2020年11月10日 11時37分
AFP時事
【ストックホルム・ロイター時事】スウェーデン通信当局PTSは9日、10日に始まるとみられていた次世代通信規格「5G」の周波数帯割り当て入札の実施を中止した。PTSは中国通信機器最大手・華為技術(ファーウェイ)を5G通信網から排除することを決めているが、裁判所がその一部差し止めを命じたことを受けた。
スウェーデンは10月、英国に続いてファーウェイの5G通信網からの排除を決定。国家安全保障上のリスクを理由に挙げた。5G周波数帯入札に参加する企業に対し、2025年1月1日までにファーウェイ製品を排除するよう求めていた。
ファーウェイは先週、スウェーデンの裁判所にこの決定の不服申し立てを行った。
ストックホルムの行政裁判所は、近く実施予定の5G入札の前にPTSが下した決定の特定部分は、追って通知があるまで適用されないと表明。この判断で、近く実施される同国の5G周波数帯入札にファーウェイが関与する可能性が開けた。
ファーウェイのケネス・フレッドリクセン中東欧・北欧担当執行副社長はロイター通信に対し、同社は現時点でこれ以上の法的措置は考えておらず、スウェーデン当局との建設的な対話を待っているとコメント。「当局の認定業者になるためには、当局が5G機器サプライヤーに今後課すかもしれないいかなる要求にも完全に従うつもりだ」と述べた。(了)
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