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英中銀、量的緩和1500億ポンド拡大=再ロックダウンで景気下支え

2020年11月05日 17時20分

EPA時事
EPA時事

 【ロンドン時事】英イングランド銀行(中央銀行)は5日、量的緩和策の国債買い取り枠を1500億ポンド拡大し、8750億ポンドとすることを全会一致で決定した。社債買い取り枠は200億ポンドのままで、資産買い取り全体では8950億ポンドとなった。市場では1000億ポンドの増額が見込まれていた。

 政策金利は過去最低の現行0.1%に据え置いた。据え置きは市場予想通り。

 新型コロナウイルスの感染第2波を食い止めるためイングランド全土で5日にロックダウン(都市封鎖)が導入さたことを受け、中銀は10~12月期の国内総生産(GDP)が消費の不振などでマイナスに落ち込むと予想。年末には欧州連合(EU)離脱に伴ってEUの関税同盟と単一市場を脱退し、混乱が予想されることから、経済の見通しは「並外れて不透明だ」として、景気下支えのため追加緩和が必要と判断した。

 中銀が示した予想では、2020年のGDPは前年比11%減、21年は7.25%増、22年は6.25%増、23年は1.75%増。

 中銀は3月、新型コロナの感染拡大を受けて2度の緊急利下げを実施し、政策金利を0.65%引き下げた。計4450億ポンドだった国債・社債の買い取り枠は6450億ポンドに拡大。6月に国債買い取り枠を1000億ポンド増強し、7450億ポンドとなっていた。

 英国は今春のロックダウンで1~3月期のGDPが前期比2.5%減、4~6月期が19.8%減と歴史的な落ち込みを記録し、景気後退入りが確認されている。(了)

 

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