アマゾン最高益、グーグル減収=米IT大手の4~6月決算
2020年07月31日 08時02分
【シリコンバレー時事】アップルやフェイスブックなど米IT大手4社は30日、2020年4~6月期決算をそれぞれ発表した。グーグル持ち株会社のアルファベットを除く3社が増収増益。新型コロナウイルスの流行に伴う巣ごもり消費の広がりで、主力のインターネット通販の売り上げが大幅増となったアマゾン・ドット・コムは、売上高、純利益ともに過去最高を更新した。
アマゾンの売上高は前年同期比40%増の889億1200万ドル(約9兆3000億円)となった。前線で働く従業員の感染防止やボーナスなどコロナ関連費用40億ドル超を投じたが、純利益は倍増した。
アップルは4月に店舗閉鎖の影響を受けたものの、5、6月に販売が回復。スマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の廉価版機種の発売効果もあり、11%の増収となった。
フェイスブックも11%の増収を確保。新型コロナで企業が広告出稿を控える動きが広がったが、中小事業者を中心とする多様な広告主基盤が影響を吸収した。一方、グーグルは広告収入が減少し、上場以来、初めての減収に陥った。
◇4社の4~6月期決算
売上高 純利益
アマゾン・ドット・コム 88912( 40) 5243( 100)
アップル 59685( 11) 11253( 12)
アルファベット(グーグル) 38297(▲ 2) 6959(▲ 30)
フェイスブック 18687( 11) 5178( 98)
(注)単位は百万ドル。カッコ内は前年同期比増減率%、▲はマイナス
(了)
GAFA
米司法省などは2020年10月、グーグルが検索サービスで競争を阻害しているとして、反トラスト法(独占禁止法)違反で同社を提訴。さらに同年12 …