iPhone「12」発売=高速・大容量の5G対応―携帯大手
2020年10月23日 11時14分
米アップルのスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」の新型モデル「12」シリーズが23日午前、発売された。高速・大容量のデータ通信が可能な次世代通信規格「5G」に対応した初のアイフォーンで、携帯大手各社は5G普及につながると期待する。
12シリーズの全4機種の画面に、明暗がはっきりと映る有機EL(エレクトロルミネッセンス)を採用。新開発の高性能チップを搭載し、5Gに対応して動画のダウンロードなどが高速化した。
標準機種「12」(画面サイズ6.1インチ)の場合、記憶容量64ギガバイトの端末価格は、割引前で10万~11万円台。KDDI<9433>(au)とソフトバンク<9434>では、端末を2年後に返却して新機種に買い替える割引制度のほか、期間限定の割引併用などでともに5万円前後となる。買い替えを前提としないNTTドコモ<9437>では、2年以内に端末を返却する割引の適用で6万円台になる。
高性能カメラを備えた上位機種「Pro(プロ)」(同6.1インチ)の割引適用後の価格は、携帯大手3社で6万~11万円台。
12シリーズのうち、画面サイズ5.4インチの「mini(ミニ)」と、同6.7インチの最上位機種「Pro Max(プロマックス)」は11月13日に発売される。
23日朝、アップルの店舗を訪れた30代男性は「(5Gでは)動画、画像の遅延がなくなる。心地良さが全然違ってくる」と期待していた。(了)
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