石油商社CEO、鈍い需要回復を予想
2020年10月16日 10時58分
AFP時事
【ロンドン・ロイター時事】石油商社大手のビトル、トラフィギュラ、グンボールの最高経営責任者(CEO)は15日開催の業界会合、エネルギー・インテリジェンス・フォーラムで、原油需要の回復ペースは新型コロナウイルス感染第2波の影響で鈍いものにとどまるとの見方を示した。また、原油価格が1バレル当たり50ドルを回復するのは来年10月と予想した。
この日午前の段階で北海ブレント原油先物相場は42.62ドルに軟化。コロナ第2波に伴う新たな制限措置が導入され、経済成長と燃料需要回復見通しが不透明になったことが要因。
ビトルのハーディCEOは、原油価格が55ドルに達するのは来年10月と予想。トラフィギュラのウェアCEOは同時点の価格は52ドル、グンボールのトーングビストCEOは50ドルとの予測を示した。
また3人のCEOは、欧州と米国での需要はおそらくピークを過ぎたと指摘。一方で、コロナ危機から脱した中国では、原油をはじめとする商品需要が旺盛だと述べた。
ビトルのハーディ氏は、アジア地域の需要は年末までにコロナ発生前の水準を超えるまで回復する可能性があると語った。ただ、燃料需要は来年も低迷するとの見方を示した。(了)