ウォール・ストリート・ジャーナル
コモディティコンテンツ

マーケットニュース

独自:堂島商取社長に中塚前金融相=国際センター化推進、SBIグループから

2020年10月08日 16時07分

インタビューに答える中塚一宏金融担当相(当時)=2012年10月、東京・霞が関の金融庁
インタビューに答える中塚一宏金融担当相(当時)=2012年10月、東京・霞が関の金融庁

 大阪堂島商品取引所が2021年1月にも予定する株式会社への組織変更で、初代社長に前金融担当相で、SBIエナジー社長の中塚一宏氏(55)が就くことが8日、明らかになった。同社を傘下に置くSBIホールディングス(HD)<8473>は、堂島商取を国際金融センターの核にする構想を打ち出しており、中塚氏が旗振り役を担うとみられる。

 SBIHDの北尾吉孝社長は9月の講演で、株式会社化した後の堂島商取に関し、「グローバルな市場にする」と強調した。主要株主となった上で、コメに加え金融商品の品ぞろえを大幅に充実させる方針。先物発祥の地「堂島」ブランドを生かしながら、海外投資家を呼び込みたい考えだ。

 また、SBI関係者は堂島商取を将来的に「日本取引所グループ(JPX)<8697>に対抗できる取引所にしたい」と語った。

 中塚氏は民主党政権時代の12年10月、野田内閣の金融担当相として初入閣したが、同年12月の衆院選で落選した。近年は出馬せず、15年11月にSBIエナジー社長に就任。現在は堂島商取の将来像などについて提言する「経営改革協議会」(議長・土居丈朗慶大教授)の委員も務めている。

 堂島商取は20年3月期まで7期連続の赤字に陥った。岡本安明理事長は6日、責任を取り、株式会社化を機に辞任すると表明した。

 堂島商取は11年に試験上場したコメ先物取引の本上場を目指しているが、取引低迷でいまだ実現できていない。SBIHDは前農林水産事務次官の末松広行氏を顧問に迎え助言を仰ぐなど、早期に取引を活性化させたい意向だ。

 中塚氏は1965年4月、京都生まれ。京大を卒業後、議員秘書を経て衆院選に35歳で初当選。金融担当の内閣府副大臣にも就いた。(了)

 

ウォール・ストリート・ジャーナル
オペレーションF[フォース]