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米調査会社社長:ヘッジファンド規制に疑問=ゲームストップ株価乱高下で

<2021年2月12日>

AFP=時事AFP=時事

 【ニューヨーク時事】米有力調査会社ヘッジファンド・リサーチ(HFR)のケネス・ハインツ社長は9日、時事通信のオンラインインタビューに応じ、最近のゲームソフト販売会社ゲームストップに象徴される株価乱高下を受け、ヘッジファンドの規制強化が取り沙汰されていることをめぐり、空売りが市場の流動性を高める効果などに触れ、規制の有効性に疑問を呈した。

 社長は、ヘッジファンドだけが空売りを行っている訳ではなく「機関投資家、個人投資家の誰もが空売りをできる」と、ヘッジファンドがやり玉に挙げられていることを批判。こうした規制に向けた取り組みは通常、相場急落の期間を経て行われるが、「現在はそのような状況にはなく、珍しい動きだ」との見方を示した。

 また、ゲームストップなどの最近の市場の特異な動きに関しては「何が起きているのか、なぜ起きているのかに関し、かなり不明瞭だ」とした一方で、「ヘッジファンド業界全体(の運用成績)への影響は限られている」と指摘した。

 さらに、ビットコインなどの暗号資産(仮想通貨)は「2021年も興奮させるような展開となるだろうが、引き続き極めて不安定な動きを示す」と予想。米株式市場がバブルかについては「一部の業種や株についてはそのようだが、市場全体としては分からない」と語った。(了)

 

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