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〔ブル&ベア〕コロナ禍の政策対応=冷静に考えれば誰がなっても

<2020年9月4日>

2020/08/31 10:43

AFP時事
AFP時事

 31日午前の東京株式市場で、日経平均株価の上げ幅は前営業日比400円を超えた。前週末は安倍晋三首相の辞任表明で揺さぶられた株式市場だが、週明けは早くも落ち着きを取り戻している。

 安倍首相は退陣することになるが、株式市場では「新型コロナウイルス感染拡大に伴う景気悪化局面で、次の首相が誰になっても経済重視にならざるを得ない」(国内運用会社)との見方が主流。前週末の株価急落は、首相辞意表明報道前まで閣僚の退陣火消し発言が目立っていたため、「突然の辞意表明になった形で、ろうばい売りや株価指数先物への仕掛け的な売りが広がったことが要因」(大手証券)との指摘が聞かれた。

 週明けの株式市場は一転して冷静さを取り戻し、売方の買い戻しが活発化し、戻り足を速めている。安倍首相の後継を選ぶ自民党総裁選も、出馬の意向を固めた菅義偉官房長官を軸に展開する見通しのため、「政策の継続性が一段と期待されやすい」(同)状況にある。株式市場は、安倍首相辞任ショックを消化し、次期首相の新型コロナ対応策を見極める局面に入りそうだ。(10時34分)(了)

 

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