パンデミックならぬ「インフォデミック」に要注意

<2020年4月17日>

こんにちは。JFSメールマガジン担当の春原桃子です。
在宅勤務が続いています。毎年この時期は春色のコスメに心躍るものですが、今年は外出自粛に加え、外に出る際も顔はマスクで隠れるので、新色を買う気になれない女性も多いのではないでしょうか。私もメイクをしないまま在宅勤務しているので、ふいにテレビ会議が始まるとヒヤリとします。それでは、今週の編集長コラムをどうぞ!

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パンデミックならぬ「インフォデミック」に要注意

新型コロナウイルスの感染拡大防止として、開店時にマスクを求める行列をなくすためにドラッグストア店頭に貼られたお知らせ=14日、東京都足立区
新型コロナウイルスの感染拡大防止として、開店時にマスクを求める行列をなくすためにドラッグストア店頭に貼られたお知らせ=14日、東京都足立区



 近所のドラッグストアでは、依然としてマスクの品薄状態は解消されていませんが、トイレットペーパーは店頭に並ぶようになりました。根拠のないSNSでのつぶやきが買い急ぎを招いたトイレットペーパーのケースでは、「インフォデミック」という聞き慣れない言葉を耳にしました。

 デロイトトーマツ矢守氏:新型コロナ、情報も急拡散=慎重な対応重要

 このインタビュー記事によれば、矢守さんは感染拡大のように情報が急拡散するインフォデミックへの懸念を示しています。ネットで検索すると、世界保健機関(WHO)も新型コロナウイルスに関する偽情報の氾濫をインフォデミックと呼んで警戒を呼びかけているとの情報もありました。ちょうど4年前の熊本地震の際、住宅街に隣接する動物園から「ライオンが放たれた」とのつぶやきが写真付きで発信され、大騒ぎになったことを思い出します。トイレットペーパー、ライオンの話はいずれもSNSで瞬く間に世の中に拡散しました。まさに新型コロナのようです。

 今や情報発信は誰でも簡単にできる時代ですが、メッセージに込めた思いをしっかり伝えるのは、それほど簡単ではありません。安倍晋三首相が外出自粛への感謝の言葉とともにアップした動画が物議をかもしました。星野源さんのギター弾き語りの横に、自宅で愛犬と戯れ、飲み物を口にする首相の映像。野党からは国民感情とずれていると批判され、海外メディアもこの動画に「何様のつもり」というハッシュタグが付いたことを世界に伝えました。メッセージの思いが国民に届かなかったことは間違いありません。

 一方では、イタリアのテノール歌手アンドレア・ボチェッリさんが無人のミラノ大聖堂からユーチューブで歌声を披露。「アメージング・グレース」は鳥肌もので、数千万人が閲覧しています。コロナに感染したイギリスのジョンソン首相が退院し、多くの病院スタッフの名前を挙げて感謝の気持ちを示した動画も心に響きました。

 上場企業の間では決算発表の延期や業績予想を未定にする動きが強まっています。ウイルスの終息時期が見通せないため難しいところはありますが、どの程度の影響になりそうなのか、現時点把握できている情報をできる限り出してほしいと思います。業績への不安が高まる中で、企業から投資家へのメッセージは誠実な情報開示しかありません。
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編集長コラムをご覧いただきありがとうございました。4月もあっという間に後半です。皆さん引き続きお身体に気を付けてお過ごしください。 春原(すのはら)