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フィデリティ証券、投資一任の新サービス開始=ロボットと人間のハイブリッド型

2021年07月08日 10時00分

 フィデリティ証券は、投資一任運用の新サービスをスタートした。ロボットと人間のアドバイザーを組み合わせたハイブリッド型とした点が特徴。退職後を意識し始めた30~60歳の現役世代をターゲットに、長期投資への導入から運用期間を通じて、生涯にわたる資産形成をサポートする。

フィデリティの「ザ・ハイブリッド」の特徴フィデリティの「ザ・ハイブリッド」の特徴(クリックで表示)

 このサービス名は「ザ・ハイブリッド」で、二つのコースがある。「アドバイス担当者付きコース」は、担当者がオンラインで面談し、ロボット・アドバイザーを使いながら、ライフプランやポートフォリオを作成するほか、3カ月ごとにアフターフォローの面談を行う。最低契約金額が300万円からで、手数料は年率1.52~1.58%(税込み)。

 「ネット完結コース」は、利用者自身がロボット・アドバイザーを使って、ポートフォリオを構築して運用する。疑問点があれば、コールセンターを利用できる。最低契約金額は1万円からで、手数料は年率0.97~1.03%(税込み)。

 投資家が負担する手数料はこれだけで、ファンドの信託報酬や一任運用の費用、その他の手数料はこの中に含まれている。分かりやすく、利用しやすい水準にした。

 運用については、国内外の大手運用会社が実質的に運用を委託するアクティブ型のファンドラップ専用ファンドでポートフォリオを構築する。それぞれの運用会社が得意とするアセットクラスを担当させることで、世界水準の運用サービスを提供する。

久保田誉氏

 フィデリティ証券 執行役員 個人金融サービス本部長の久保田誉氏は「資産形成について関心が高まっているものの、相談相手もなく、『自信がない』『知識がない』と悩んでいる人が多い」と分析。「フィデリティが欧米で培った運用やアドバイスのサービスを日本の投資家に提供することで、より多くの人が資産形成を始められるようにしていきたい」と話している。(了)

 

 

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