株式投信(除くETF)は3.9%増の186兆円、9カ月連続で過去最高を更新=2月の投信概況
2026年03月13日 09時00分
(出所)投資信託協会(クリックで表示) 投資信託協会がまとめた2026年2月の投信概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比3.9%増の186兆1350億円だった。10カ月連続で増加し、9カ月連続で過去最高を更新した。
一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は前月比6.0%増の329兆8023億円となった。こちらも10カ月連続で増加し、9カ月連続で過去最高を更新した。
月間の新規設定は24本、償還は18本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比6本増加して、5792本になった。
◆33カ月連続で流入超
公募株式投信(除くETF)の資金動向は、1兆6590億円の純資金流入となり、33カ月連続で流入超になった。少額投資非課税制度(NISA)を通じて、高水準の資金流入が継続している。
一方、運用増減額は、プラス5兆5396億円と大きく伸びた。2月末は、日経平均株価とTOPIXがともに前月末比10.4%の大幅上昇になった。一方、NYダウは同0.2%の微増にとどまり、NASDAQは同3.4%低下した。月末の円相場は1ドル=155円81銭と前月末(153円66銭)より1.4%円安に振れた。
(出所)投資信託協会(クリックで表示)
◆年間平均を上回る設定が続く
公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は4兆5452億円となり、年間平均額(3兆8565億円)を上回る、高水準の設定が続いている。
一方、「解約・償還」は2兆8862億円で、年間平均額(2兆6148億円)をやや上回る規模になった。
◆「国内・海外・内外・複合」、いずれも純流入に
(出所)投資信託協会(クリックで表示)
(出所)投資信託協会「投資信託の主要統計(2026年2月)」(18ページ)(クリックで表示) 主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」「海外株式型」「内外株式型」「海外資産複合型」のいずれも、資金純流入になった。
◆NISAつみたて投資枠、買付額は6兆円超(2025年)
金融庁のまとめによると、2025年のNISA口座の「つみたて投資枠」の買付額は、6兆2401億円(前年は4兆9677億円)だった。
◆米国一辺倒に変化、欧州やアジアに資金の流れ
投資信託協会の松下浩一会長は、米・イスラエルのイラン攻撃の影響について「足元の相場に関しては、中東情勢次第ということで、誰にも分からない。ただ、日本株が米国株を上回るパフォーマンスをあげているので、日本の投資家も、日本の投信に少しずつ目を向けているようだ。米国一辺倒だったものが、欧州やアジアにも資金が流れている」と述べた。

3月末で会長を交代することから、任期中の感想について「2023年7月に投資信託協会の会長に就任してから、33カ月連続で資金流入超過になった。非常に良い時期に会長を務めることができた。2024年1月にNISAが拡充され、追い風になった」と述べた。
投信業界の課題については、「政府は、資産運用立国を目指すことで、日本の家計資産を『貯蓄から投資へ』と動かすとともに、海外から日本へ資金を取り入れようとしている。海外の運用会社の日本参入を促進し、世界の資金が日本に還流するように、さらに施策を進めていくことが必要だ」と述べた。
また、「手数料の安いインデックスファンドが人気だが、運用会社各社はアクティブファンドの魅力を訴求していくことも大切だろう」と指摘した。



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