「1人で運用するのは不安」が約7割=資産運用を阻む「ワンオペ問題」-フィデリティ
2021年07月08日 10時00分
「資産運用はリスクを伴うので、誰にも相談せずに1人で行うのは不安がある」(クリックで表示)
フィデリティ証券がまとめた意識調査で、資産運用の状況を尋ねたところ、「資産運用はリスクを伴うので、誰にも相談せずに1人で行うのは不安がある」と回答した人が74.0%を占めた。第三者のアドバイスを求める意向が強いことが分かった。
調査は今年3月、40~60歳で総資産額100万円以上の男女300人を対象にインターネットで実施した。300人の内訳は、資産運用経験者、資産運用を離脱した人、未経験者をそれぞれ100人ずつにした。
「自分の運用方法に自信があるか」(クリックで表示)
この中で「自分の運用方法に自信があるか」を尋ねたところ、8割の人が「自信がない」と回答した。その理由は、「十分に勉強できていないから」とする回答が57.0%とトップで、「信頼できる相談相手がいないから」も16.5%で3位だった。
同社は、日本の状況について、「多くの個人投資家が知識不足に悩まされる一方、現在のアドバイス・サービスは富裕層を対象としたものが主流のため、『1人で資産運用に取り組むしかない』というワン・オペレーションの環境に置かれている」と分析した。
「自信の原因と自信がない理由」(クリックで表示)
同社では、ロボットアドバイザーと人間の資産運用エキスパートを組み合わせた資産運用サービス「ザ・ハイブリッド」を提供することで、こうした「ワンオペ」問題の解消を目指す考えだ。(了)