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2月13日は「NISAの日」-トークイベントや体験型授業を開催-日証協、JPX、投信協

2025年02月12日 15時00分

(写真右から、とうしくん、投資信託協会の松下浩一会長、日本証券業協会の森田敏夫会長、俳優の菊川怜さん、読売巨人軍OBで野球解説者の槙原寛己さん、日本取引所グループの岩永守幸取締役兼代表執行役グループCOO、ファイナンシャルプランナーの川口由美さん)(写真右から、とうしくん、投資信託協会の松下浩一会長、日本証券業協会の森田敏夫会長、俳優の菊川怜さん、読売巨人軍OBで野球解説者の槙原寛己さん、日本取引所グループの岩永守幸取締役兼代表執行役グループCOO、ファイナンシャルプランナーの川口由美さん)

 日本証券業協会と日本取引所グループ(JPX)、投資信託協会は、2月13日の「NISAの日」を前に、都内でイベントを開催した。運用益が非課税になる少額投資非課税制度(NISA)は、制度が抜本拡充されてから2年目を迎えた。

◆新NISAが起爆剤、「貯蓄から投資」が動き出す-森田日証協会長

 日本証券業協会の森田敏夫会長は、開会あいさつで「昨年1月に拡充された新NISAが起爆剤となり、『貯蓄から投資へ』の流れが明らかに動き出した。18歳以上の4人に1人が利用している」と紹介した。その上で「この流れを大切に育てるには、金融リテラシーの向上がカギになる。昨年、その役割を担う金融経済教育推進機構(J-FLEC)が発足した。個人個人のレベルに応じた丁寧な取り組みで、さらにNISAを普及させたい」と述べた。

 NISAは、株式や投資信託の売却益や配当金・分配金が非課税になる投資優遇制度だ。昨年、制度が恒久化され、非課税期間が無期限になり、投資可能額が大幅に引き上げられた。金融庁のまとめによると、NISA口座数は、2024年9月末時点で2500万口座を超えた。

◆NISAをやりながら、投資を勉強したい-菊川さん

 この日開かれたトークイベント「今年こそ!一から学ぼう『NISA教室』」では、俳優の菊川怜さんと読売巨人軍OBで野球解説者の槙原寛己さんが、ファイナンシャルプランナーの川口由美さんと一緒にNISAのポイントやメリットを学んだ。

 菊川さんは「NISA口座を開設したが、育児に追われ、手つかずになっていた。今日の説明を聞いて、やらないともったいないと感じた。コツコツ取り組んでおかないと、将来の資産形成に大きな差がつくだろう。NISAをやりながら投資について勉強できるので、まずは始めたいと思う」と述べた。

◆まだ遅くない、この年齢からでも始めたい-槙原さん

 槙原さんは「現役時代から株式投資に関心があった。もっと早くNISAがあれば、『ゆっくりした投資』ができたのにと、若い人たちをうらやましく思う。だが、まだ遅くない。NISAの投資枠が拡大され、非課税投資期間が無期限になったチャンスを生かして、この年齢からでも始めたい」と述べた。

◆リスク許容度を知り「長期・積立・分散」のスタイルで-川口さん

 川口さんは、NISAを始めるポイントについて「投資で『リスク』とは、『価格のブレの大きさ』のことだ。自分がどれくらいのブレに耐えられるか、個々人の『リスク許容度』を認識した上で、どんな投資をするか、考えることが大切だ」と指摘した。その上で、「『長期・積立・分散』の投資スタイルで、相場変動に一喜一憂することなく、じっくりと取り組むことで、長期の資産形成が可能になるだろう」とアドバイスした。

◆体験型授業やクイズで、新NISAやお金を学ぶ

 この日は、都内の小学校から約50人の児童を招待し、「株式会社におけるお金の働き」を学ぶ体験型授業を実施した。さらに、一般参加者を対象とした体験型ブースを開設し、「〇×クイズ」「謎解き」「タイムトラベル(資産形成体験シミュレーション)」「スプーンリレー対決」を通じて、新NISAやお金について楽しく学んだ。

 

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