株式投信(除くETF)は5.9%減の175兆円、11カ月ぶりに減少=3月の投信概況
2026年04月14日 08時30分
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(出所)資産運用業協会(クリックで表示) 資産運用業協会がまとめた2026年3月の投資信託概況によると、公募株式投信(除くETF)の純資産総額は、前月比5.9%減の175兆1666億円となり、11カ月ぶりに減少した。中東情勢の緊迫化を背景に、国内外の株価が下落し、運用額が減少した。
一方、公社債投信やETFを含む公募証券投信全体では、純資産総額は同7.4%減の305兆4713億円となった。こちらも11カ月ぶりに減少した。
月間の新規設定は45本、償還は36本だった。この結果、運用中のファンド本数は前月末比9本増加して、5801本になった。
◆34カ月連続で流入超
公募株式投信(除くETF)の資金動向は、2兆3198億円の純資金流入となり、34カ月連続で流入超になった。少額投資非課税制度(NISA)を通じて、高水準の資金流入が継続している。
一方、運用増減額は、マイナス13兆0179億円になった。3月末は、日経平均株価が前月末比13.2%、TOPIXは同11.2%、それぞれ下落した。また、NYダウは前月比5.4%、NASDAQ総合は同4.8%、それぞれ低下した。月末の円相場は1ドル=159円88銭と前月末(155円81銭)より2.6%円安に振れた。
◆設定は高水準=過去2番目の規模
公募株式投信(除くETF)の純資金流入額を「設定」と「解約・償還」に分解すると、「設定」は5兆3007億円となり、過去最大だった今年1月(5兆9923億円)に次ぐ規模になった。年間平均額(3兆9461億円)を上回る、高水準の設定が続いている。
一方、「解約・償還」は2兆9809億円で、年間平均額(2兆7001億円)をやや上回る水準だった。
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(出所)資産運用業協会「投資信託の主要統計(2026年3月)」21ページ(クリックで表示)
◆「国内株式型」は過去最大の資金流入額
主要な商品分類別に資金増減額を見ると、「国内株式型」は7613億円で、過去最大だった。また、「海外株式型」「内外株式型」「内外資産複合型」のいずれも資金流入超過が継続した。
◆投資信託、個人金融資産の7%に上昇
日銀のまとめによると、日本の個人金融資産に占める投資信託の比率は、2025年に7.03%に上昇した。前年は6.10%だった。現金預金は48.49%(前年は50.81%)に低下した。
◆相場下落でも「長期・分散投資」が大切=菱田会長
資産運用業協会の菱田賀夫会長は、投信市場に高水準の資金流入が継続したことについて、「これまでの相場の上昇局面でもしっかりと買いが入り、『コンスタントに長期で投資しよう』という投資家が増えていることが確認されていた。株価が下落する局面でも『(安くなった株式を購入する)逆ばり投資』が行われるなど、多様な投資家の存在が確認できた。投資が浸透してきたことが示された」と評価した。
(菱田会長)また、「(市場の動きに)動揺せず、長期・分散投資を継続することが大切だ。相場が下落した局面でもコンスタントに投資を続けると、(安い価格で多くの口数を購入できる)ドル・コスト平均法の効果で、将来、外部環境が改善した局面では、自分たちが思っている以上に良いリターンが生まれることが期待される」と指摘した。



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