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新NISA開始1年、「普通の人が長期投資を実践」=「年収500万円未満」が7割、「売却なし」が8割-日証協の調査で判明

2025年02月13日 08時00分

(出所)日本証券業協会(出所)日本証券業協会(クリックで表示)

 日本証券業協会がまとめた「新NISA開始1年後の利用動向に関する調査結果(速報版)」から、新NISAを利用する投資家の姿が浮かび上がった。利用者の多くは普通の年収の人たちで、購入した商品を売却せずに継続保有している。

 調査によると、新NISA利用者の年収分布は、「300万円未満」が39.7%と最も多く、次いで「300万円~500万円未満」が27.7%だった。この二つを合わせると、年収500万円未満の人が、NISA利用者の約7割を占めている。

 日証協では「高年収帯に限らず、幅広い年収帯で新NISAが利用されている」と分析している。

◆売却せず、継続保有

(出所)日本証券業協会(出所)日本証券業協会(クリックで表示)

 また、2024年中の新NISAにおける売却状況を尋ねたところ、「つみたて投資枠」を利用する投資家では、「1銘柄も売却なし」が83.2%を占めた。また、「成長投資枠」でも、75.3%が「1銘柄も売却なし」と回答しており、多くの投資家が長期投資を視野に株式や投資信託を継続保有していることが分かった。

◆資金の出所、「預金や給与」から新規資金が流入

 一方、新NISAにおける購入資金の出所については、「預金・給与所得・年金」が74.9%と約8割を占め、ほかの回答を大きく引き離した。

 日証協では、「『旧NISAの保有銘柄の売却資金』や『課税口座(NISA以外)の保有銘柄の売却資金』は、1~2割程度といずれも低いことから、金融資産の売却等に伴う資金よりも、新しい資金が新NISAに流入していると考えられる」と分析している。

(出所)日本証券業協会(出所)日本証券業協会(クリックで表示)


◆平均購入金額、「つみたて投資枠」で47万

 この調査は1月9~14日に、2024年に新NISAで金融商品を購入した男女7610人に実施した。このうち、「つみたて投資枠」の利用者は6008人で、平均購入金額は47.3万円だった。一方、「成長投資枠」の利用者は5408人で、平均購入金額は103.3万円だった。

 

 

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