生まれ変わる「日本のウォール街」=日本橋兜町、経済と文化の交差点に-平和不動産
2024年10月31日 07時00分
東京証券取引所が所在する日本橋兜町が、生まれ変わろうとしている。最先端の金融テクノロジーを駆使するスタートアップ企業が集積する一方、個性的なカフェやレストラン、ホテルなどの商業施設が増加し、定期的にジャズライブが開催されるなど、「経済・文化の交差点」になっている。
日本橋兜町は、資本主義の父・渋沢栄一氏が自宅・事務所を構えた地であり、江戸時代から続く金融街として「日本のウォール街」とも呼ばれている。ただ、1999年に東京証券取引所の立会場が閉鎖されたことなどで、街の活気が失われていた。
しかし、平和不動産による再開発プロジェクトによって建設された、オフィスシリーズ「FinGATE」に入居する金融系スタートアップ企業は100社を突破、金融街の活気を取り戻している。さらに今年6月、東京都が「資産運用特区」に指定されたことで、規制緩和や支援策が実施され、国内外から新たな投資が見込まれる。
平和不動産ビルディング事業部の本保明香氏( JAZZ EMP 実行委員 )は「ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポールなど、世界の主要な金融都市では、都市の景観や街並みと調和した形で、音楽や演劇などのパフォーミングアートが盛んで、クリエイティブな人材が自然に集まり、イノベーションを生む基盤となっている」と指摘。
「金融取引のように数字に追われ緊張感のあふれる世界で働く人々も、文化や芸術に触れることで安ど感を感じたり明日への英気を養う。そのような世界観をこの兜町にも浸透していきたい」と話している。
<兜町で直近開催予定のジャズイベント>
・11月1日(金)19時~ 「ジャズ×フォトグラフィー」Book Lounge Kable
・11月5日(火)19時~ 「UNDER JAZZ」B by the Brooklyn Brewery
・12月1日(日)12時~(予定)「JAZZ EMP」KABUTO ONE 4F ホール
・12月3日(火)19時~ 「UNDER JAZZ」
・12月11日(水)17時半~ 「まちかどピアノミニライブ」
・12月16日(月)19時~ 「Monday Jazz」