「資産の分散」でリスクを抑制=8月の下落相場で効果を検証-ウェルスナビ
2024年10月30日 08時00分
ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビ(本社東京、柴山和久CEO)は、株式相場が急落した7~8月のマーケットデータを使い、資産クラスの分散効果を検証した。
検証では、①ロボアド「WealthNavi」の五つのプランのうち、リスクとリターンが中程度の「リスク許容度3」の値動きを指数化したもの(円建て、手数料年率1%控除後) ②全世界株の代表的な指数「MSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(円換算ベース、配当込み)」 ③日経平均株価(配当込み)-の3本について、7月11日時点を100として、8月12日までの値動きを比較した。
それによると、株式・債券・金・不動産を組み合わせた「WealthNavi」の「リスク許容度3」の指数は、「全世界株や日本株の指数よりも、資産価格の下落幅が小さかったことが分かった」(ウェルスナビ)という。同社では、「株式だけではなく、債券や金、不動産といった値動きの異なるさまざまな資産に分散投資することで、リスクを抑えながらリターンを得ることを目指せる」と分析している。
その上で「相場は、短期的には上がったり、下がったりを繰り返すことが多いものだが、8月上旬の株式相場のように相場が急落して不安になる時期を乗り越えて、投資のリスクを抑えながら長く投資を続けるために有効な方法が、『分散』だ」と指摘。
「長期投資を成功させるためには、途中であきらめずにできるだけ長く投資を続けることが重要であり、難しいことでもあるが、資産を分散しリスクを抑えることで、短期的な相場下落を乗り越えて、長く投資を続けやすくなる」とアドバイスしている。
また、「WealthNavi」について「世界約50カ国1万2000銘柄以上の資産に自動で分散投資しており、株式だけではなく、株式と値動きが異なる債券や金、不動産をバランスよく組み合わせて、リスクを抑えている」と説明している。