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8月の相場急落、顧客の99%超が投資継続=リターンの源泉は「世界経済の中長期的な成長」-ウェルスナビ

2024年10月29日 12時00分

日経平均株価の推移(2024年1月以降)日経平均株価の推移(2024年1月以降)(クリックで表示)

 ロボットアドバイザー最大手のウェルスナビ(本社東京、柴山和久CEO)は、8月5日の株価の急落局面について、同社のロボアド「WealthNavi」の顧客の運用状況を検証した。

 それによると、同日の午後8時までに一部または全部の出金依頼を行い、出金が完了した人の割合は約0.52%と、全体の1%未満にとどまったことが分かった。「運用者の99%を超える人は、8月5日に1円も出金せず資産運用を継続した」という。

 新NISA(少額投資非課税制度)がスタートした1月4日の日経平均株価の終値は3万3288円だった。その後、7月11日には終値で4万2224円と史上最高値を記録した。しかし、8月1日は前日比975円安、2日は同2216円安、5日には前週末比4451円安と過去最大の下げ幅を記録し、5日の終値は3万1458円に下落した。3日間で7000円を超える大幅な下げ相場を経験した。

 同社では、「今年に入って資産運用を始めて順調なスタートを切っていた人の中には、初めて資産がマイナスになる経験をして、『どこまで資産が減るのか不安』『やはり投資を始めなければよかった』と感じた方もいらしたと思う」と指摘した上で、「『長期・積立・分散』の資産運用のリターンの源泉は、世界経済の中長期的な成長だ。相場の下落を何度も乗り越えることで、長い目で資産の成長が目指せる」とアドバイスしている。

 「WealthNavi」は、20代~50代の働く世代を中心に6月末時点で40.8万人が利用している。

 

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