「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」、国内公募投信で過去最大規模に=低コストが人気、NISAが追い風に-三菱UFJアセット
2024年10月29日 08時00分
(出所)三菱UFJアセットマネジメント(クリックで表示)
三菱UFJアセットマネジメントの「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」の純資産総額が28日、5兆7696億円となり、国内公募株式投信(除くETF)で過去最大規模になった。記録更新は16年ぶり。2018年7月の設定から約75カ月で達成した。
このファンドは、米国の代表的な株価指数である「S&P500指数(配当込み、円換算ベース)」の値動きに連動する投資成果をめざすインデックスファンドだ。業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける「eMAXIS Slim」シリーズを代表するファンドの一つとして、インターネット取引で販売されている。
同社では、純資産総額が急拡大した背景について「中長期的な株式市場の好パフォーマンスのほか、今年1月にスタートした新しい少額投資非課税制度(NISA)による後押しもあり、一括投資に加えて、つみたて投資を中心とした投資家から支持されている」と分析している。
このファンドへの純資金流入額を見ると、今年1月4日から10月28日までの約10カ月間で1兆5882億円になった。前年の年間純流入額は7516億円だったので、これを大幅に上回り、2倍以上のペースで資金を集めている。
(出所)時事通信社が目論見書等から作成。純資産額は10月28日時点(クリックで表示)
これまでの過去最大の純資産総額は、三菱UFJアセットマネジメントの内外債券ファンド「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」で、2008年8月8日に5兆7685億円を記録した。こちらは、1997年12月の設定から約128カ月を要した。主要先進国の信用力の高い国債等に分散投資する毎月決算型のファンドだ。