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楽天証券「資産づくりカレッジfor大学生」を開催=リスク・リターンから現代ポートフォリオ理論まで

2024年04月05日 10時30分

資産づくりカレッジfor大学生

 楽天証券は30日、「資産づくりカレッジfor大学生」を都内で開催し、座学とグループワークで資産運用の基礎知識を提供した。

 これは、年間を通じて実施している金融教育プログラムの一環で、この日は大学生約30人が参加、資産形成の王道である「長期・分散・積立投資」の意義や、複利効果のメリットなどの話を聞いた。さらに、株式と債券のように値動きが逆相関になりやすいアセットを組み合わせてリスクを抑制する「現代ポートフォリオ理論」や、リスクとその発生確率を表した「標準偏差の正規分布」を学ぶなど、証券アナリストレベルの知識を超簡単に解説してもらい、実際にグループワークで運用成果を検証した。

 講師に立った同社FX事業部アソシエイトの李宗桓氏は、リスク・リタ―ンの基礎を紹介した上で、「『絶対にもうかる商品』は存在しない。証券会社や金融機関の社員は『絶対』という言葉を使って説明することはないので、詐欺的な商品にだまされないように注意してほしい」と呼びかけた。

 資産づくり推進部アシスタントマネージャーの山口佳子氏は、積立投資の効果について「下がったときにたくさん購入し、上がったときに少なく買うことを自動的に実践できるので、株価が元の水準に戻っただけでも資産を殖やすことができる」とメリットを解説した。

 また、「値上がりする商品を当てにいく投資」はプロでも難しいことを説明し、長期的に世界に分散投資して、世界経済の成長の果実を享受する「当てにいかない投資」を紹介した。

 ただ、リーマン・ショックやコロナ・ショックのように株価が急落することもある。山口氏は、資産の値下がり状況の試算を示して危機を疑似体感してもらった上で、「こうした局面では衝動的に投資を止めたくなるだろうが、過去の例を見れば、その後、株価は回復し、力強く成長を続けてきた。急落局面に遭遇しても、冷静に落ち着いて、しっかり投資を続けることが、長期の資産形成を成功に導くポイントだ」と強調した。

 楽天証券は、通年で「資産づくりカレッジ」を開催しており、今年で2シーズン目になる。1月に開講し、世代別に資産運用の基礎を学んだり、少額投資非課税制度(NISA)や確定拠出年金(DC)を勉強したりして、12月に修了する。

【ホームページ】楽天証券 資産づくりカレッジ
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/learn/seminar/asset_college/

 

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