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国民の家計管理と資産形成に寄与=CFP30周年式典で-日本FP協会の白根理事長

2022年11月07日 10時01分

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 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会は、ファイナンシャル・プランナー(FP)の国際ライセンスである「CFP資格」の30周年記念式典を開催した。あいさつに立った白根壽晴理事長は、「長くなった日本人のライフステージにしっかりと寄り添い、多様な家計管理や資産形成に寄与するとともに、国民全体の金融リテラシーの向上にも一層貢献していく所存だ」と抱負を語った。

◆インフレを意識したライフプランが必要に

 あいさつの中で白根理事長は、経済の現状について「コロナ禍の出口が見えない中で、ロシアによるウクライナ侵攻が始まり、エネルギー価格をはじめとする商品価格が上昇するなど、歴史の転換点にある」と指摘。「今まで私たちは、ディスインフレを前提としてライフプランを考えてきたが、インフレを意識したライフプランと資産形成が問われている。そうした意味において、私たちFP協会とファイナンシャル・プランナーが果たす役割はますます大きくなっている」と述べた。

◆ライフプランで「不安」を「対策」に転換

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 また、国民や企業の状況について「個人は、将来に漠然とした不安を持っていて、今の生活を楽しんだり、消費支出を増やしたりすることができず、節約に走っている。企業も、将来に自信が持てないために、設備投資を抑制している。その結果、漠然とした不安が社会の閉塞感を招いている」と分析。「ファイナンシャル・プランニングによって将来を見通し、30年、40年先までのライププランとキャッシュフロー表を作ることで、漠然とした不安を抱えているだけの状況から、具体的な問題を取り出し、対策を示すことができる」と話し、ファイナンシャル・プランニングの重要性を強調した。

 

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