11月末のMAB-FPI総合、プラス7.01%=11カ月ぶりに最高値を更新
2020年12月04日 10時13分
MAB-FPI総合の推移
投信評価会社の三菱アセット・ブレインズがまとめた11月末の投信指数「MAB-FPI総合」は、前月比928ポイント(7.01%)高の1万4172ポイントとなり、11カ月ぶりに月末としての最高値を更新した。
この指数は、公募追加型株式投信(上場投信を除く)を対象に1997年3月末を1万ポイントとして、同社が毎日に算出しており、11月27日には1万4180ポイントまで上昇した。
資産クラス別に騰落率を見ると、国内株式がプラス11.22%、外国株式(先進国)がプラス9.95%、外国REIT(不動産投信)がプラス9.40%など、全てのクラスで上昇した。
一方、設定から解約を差し引いたネットの純流出入額は、マイナス4429億円と大幅な流出超になったもようだ。資産クラス別に純流入出状況を見ると、国内株式がマイナス4584億円、資産複合がマイナス808億円と、それぞれ純流出になる一方、海外株式(先進国)はプラス2833億円、国内債券はプラス81億円と、それぞれ純流入になったようだ。
調査対象としたファンドの純資産総額は前月末より3兆8135億円増加して、67兆6583億円になった。この指数は、日銀や機関投資家が多く保有する上場投信を含まないため、個人投資家の資産状況を把握しやすい。
11月は、米国を代表する株価指数であるダウ工業株30種平均が初めて3万ドルの大台に乗せ、日経平均株価も連日でバブル後最高値を更新するなど、国内外の株式相場が上伸したことを追い風に、個人の保有資産も増加した。(了)
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