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400F、初心者にアドバイスと低コスト商品を提供=「お金の健康診断」にオンライン・アドバイザーを配置

2022年02月28日 09時00分

本社東京、中村仁社長

 少額投資非課税制度(NISA)口座を開設したけど、どうしたらいいか分からない-。お金の悩みに応える相談プラットフォーム「お金の健康診断」を運営する400F(本社東京、中村仁社長)は、こうした投資初心者の悩みに答えるため、「お金の健康診断」に自社スタッフのオンライン・アドバイザーを配置した。金融サービス仲介業に登録し、ネット証券と業務委託提携することで、投資初心者の悩みにチャットやオンライン面談で答えつつ、低コストの商品を提供できるようにした。

 「お金の健康診断」は、独立系ファイナンシャルアドバイザー(IFA)や保険募集人等と相談者に出会いの場を提供するマッチング・サービスだ。相談者がチャットで悩みなどを登録すると、複数の専門家が回答を寄せてくれる。相談者は、その内容を見て、気に入った相談相手を選ぶことができる。相談者が最初に負担する料金は、無料。継続して相談する場合は、それぞれに交渉する。2018年11月にスタートし、利用件数は昨年6月に10万件を超えた。

 ただ、保険に関する悩みや保有資産が大きな相談者には多くの回答が寄せられるものの、積み立て投資など小口の相談者には、回答が集まらないという問題があった。

 そこで400Fは昨年、金融サービス仲介業に登録し、SBI証券や楽天証券と業務委託契約を締結することで、自社スタッフが有価証券の売買の取り次ぎ等をできるようにした。その上で、今年1月から、自社スタッフ2人を「オンライン・アドバイザー」として「お金の健康診断」に配置した。積み立て投資など小口の投資家の相談にはオンライン・アドバイザーが対応し、チャットやオンライン面談を通じた無料のアドバイスとネット証券と同じ水準の低コストの投信を提供する。

 中村社長は「インターネットでNISA口座を開設する人が増えているものの、その半数程度は投資開始までたどり着けず、自己完結できていないようだ」と分析。「投資家をさらに広げるには、アドバイスと低コストの投信を組み合わせたサービスが必要とされている」と話している。

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