10月末の投信残高、1.5%増の162兆円=3カ月連続で過去最高-投信協会
2021年11月15日 08時59分
公募投信の純資産総額等の推移(クリックで表示)
投資信託協会がまとめた10月末の公募投信残高は、前月比1.5%増の162兆8194億円となり、3カ月連続で過去最高を更新した。海外株式型や内外株式型を中心に資金流入が続いた上、海外で株式市況が上昇し運用益も増加した。
一方、公募株式投信のうち、主に日銀や機関投資家が保有する上場投資信託(ETF)を除いた残高は、同4.0%増の85兆7939億円と2カ月ぶりに増加し、過去最高を更新した。
松谷博司会長は、投信市場の現状について、「若い人たちを中心に、ネット証券で取引を開始する人が増えている。少額で長期・分散・積み立て投資をスタートしていることは、すばらしいことだと思う」と評価した。さらに「40代、50代あるいはシニア層になり、さまざまなライフシミュレーションの中で『どのような資産構成にするか』などのアドバイスを受ける領域に入ると、対面での取引になる。証券会社や金融機関はこの領域に力を入れている」と話した。